わが子の失踪・・・事件

ごく普通の日常。夕飯はモツ鍋にしようと思い冷蔵庫を見た。ニラが無いので、歩いて５分のスーパー「オアシス」に買いに行こうかな。１歳のプーは寝ていて、３歳のみーこは起きていた。買い物から帰ってきたら、お風呂に入る予定で、みーこはパンツとＴシャツ姿。

「みーこ、ママはお買い物に行って来るからお留守番しててね！すぐ帰って来るから。」

「はーい！わかった、いってらっしゃーい！！」

私は２つ鍵のある玄関の鍵、一番上の鍵だけを閉めて庭に止めてある原付に乗った。ふと窓に目を向けると、みーこが手を振っていた。私も手を振って

「すぐ帰るから。」

車のゲートを開けたまま私は徒歩５分のスーパーに行った。家を出て、帰ってきて１５分ぐらいだろうか。原付を止めて玄関の鍵を開けた。部屋に入ると、みーこの声が聞こえない。１歳のプーはスヤスヤと寝ていた。

「みーこ？みーこ？」

最初はその辺に居てるかなの気持ちが、トイレ、お風呂、部屋すべて探し終わった後、私は焦りと混乱の波にさらわれた。

「うそっ！うそっ！どうして？どこいったの？」

玄関の靴を確認すると、あるはずのみーこの白い靴がない。

「外に出て行ったんだ！！一番上の鍵はどうやって。・・」

原付で公園、家の周り、スーパーの近く一通り探したけど、見つからない無い、気持ちは絶望とニュースで見た事件事故の数々が走馬灯のように頭の中をグルグル回っていた。他人事と思っていたのがまさか、わが子にかぎって・・・

一人で探して１０分ぐらいだろうか、時間は１８時辺りは薄暗く、１０月の夕方は肌寒い。みーこはパンツとＴシャツで外に行ったはず・・・いつもお世話になってる隣のおばさんに助けを求めた。

「れむちゃん、警察連絡し！！おばちゃん原付乗って幼稚園付近探しとくから！！」

私は警察に連絡した。警察が言うには、たまに押入れなどに隠れて寝てしまうケースがあるのだそう。もう一度家の押入れ、お風呂の中、ソファの後ろ、ベット・・・探しても見つからない。外に出ると、おばちゃんが戻ってきた。

「れむちゃんおれへんわー！辺り暗いし、３歳の子がとても行かれへん・・・スーパーの中入って見た？」

「スーパーの中見ては無いです。Ｓ警察もうすぐ来るそうです。」

「ほな！おばちゃんスーパーの中入って見て来るわ！！あんたは警察待っとき！！」

時間は１９時回っていた。みーこが失踪して１時間その時間は私の生涯でもっとも長い時間でした。家の門で警察を待っていると、おばさんの旦那さんが走ってきた。

「れむさん！今家内から電話来たよ！Ｔ警察が保護してますって！みーこちゃん無事ですよ。！！」

私は今までの緊張、絶望、最悪の妄想すべてが解き放ち涙がボロボロでました。

おばちゃんが言うには、みーこは一人でスーパーに行って女性が、格好があきらかにおかしいので近くの駅（スーパーの地下は駅なのです）の駅員さんに相談したそう。駅員さんが迷子として警察に連絡して保護となりました。

こどもを引き渡しのときに書類を見ると、名前、歳、住所が言えないためと書かれてた・・・住所はともかく、名前と歳ぐらい言えてないなんて・・・笑ってしまった・・・。

警察に迎えに行くと、楽しそうに刑事さんと話してました。ジュース貰って・・・私の心配は何処吹く風とやら・・・・みーこ失踪中、旦那に何回か携帯ならしたけど出なくて、事がすんだ後に帰ってきて「ごめんマナーモードだった」

昨日で１０年歳とったきが・・・みーこにどうやって外でたん？やってみてと言ったら、一番上の鍵に手がどどいたのです！！ああ・・・こどもは親が思ってるほど日々成長してるんだなと感じました。

そしてこれから気を付けないと・・・隣のおばちゃんは本当に頼りになりました。迷惑かけすぎだね・・・警察行ってる間、１歳の子面倒も見てくれたし、感謝感謝でありました。